SOC2コラム

SOC2 Column

Type1とType2の発行までにかかる期間を比較する

SOC2の取得を検討する際、「Type1から始めるべきか、それとも最初からType2を目指すべきか」で迷う場面は多く見られます。

この判断は、どちらのレポートが重要かという観点だけでは決まりません。いつまでにレポートが必要か次第でスケジュールに大きく影響します。

レポートの内容に加え、発行までにかかる期間の違いを具体的に把握しておくことで、自社にとって現実的な進め方が見えてきます。


Type1とType2の違い(前提として)

Type1レポートは、特定の一時点において内部統制が適切に整備されているかを評価するものです。一方、Type2レポートは、一定期間にわたり、内部統制が適切に整備され、かつ有効に運用されていたかを評価します。

この「一時点か/一定期間か」という違いが、そのまま取得までに必要な期間の差につながります。


発行までの期間の違い

前提として、Readiness check(プレ評価)を経て内部統制の整備が完了した日を3月31日とします。

Type1の場合

3月31日を基準日として、その時点の整備状況を検証します。

検証期間を1-2か月と想定した場合、5月頃にはレポートの発行が可能です。

Type2の場合

Type2の対象期間は通常1年間ですが、初年度は対象期間を1年未満で設定することも実務上一般的とされているため、ここでは6カ月(例:4月1日〜9月30日)とします。この期間の運用状況を対象に検証を行うため、検証期間を加味すると発行は11月頃になります。なお、2期目以降は10月1日から翌年9月30日までの1年間を継続して対象期間とする運用が一般的です。

Type2は評価対象となる期間そのものを確保する必要があるため、Type1と比較して発行までに時間を要します。


発行時期を踏まえたType1とType2の選び方

短期間でSOC2レポートの提示が求められる場合は、まずType1の取得を目指す進め方が現実的です。一方で、最終的にType2レポートの提出が求められる場合でも、Type1の取得自体がType2の発行タイミングを後ろ倒しにするものではなく、Type1を挟むことは有効です。

Type1の検証を一度経験することで、証跡の準備や提出、監査対応の進め方について具体的なイメージを持つことができます。また、記述書に整理した内部統制について、現場レベルでの理解や運用とのズレを早期に把握する機会にもなります。

その結果、Type2期間に入った後の手戻りや追加対応コストを減らし、監査対応をスムーズに進めやすくなります。


まとめ

Type1とType2の違いは、レポートの内容だけでなく、発行までに必要な期間に大きく現れます。Type1は一時点の評価であるため短期間での取得が可能です。一方、Type2は一定期間の運用実績を前提とするため、取得までに時間を要します。

この違いを踏まえると、SOC2取得の進め方は「どちらが重要か」ではなく、「いつまでに何が求められているか」で決まります。

短期間での提示が必要な場合はType1から着手する。最終的にType2が求められる場合でも、Type1を経ることで、その後の対応を無理なく進めやすくなります。自社の状況と求められるタイミングを照らし合わせた上で、現実的に遂行可能なスケジュールを設計することが目的達成のカギとなります。

SOC2取得のスケジュール設計については、個別の状況に応じてご相談ください。

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